【庚申の日】

今日は庚申(こうしん)の日です。

 

庚申の日の由来は平安時代に中国から伝来した
「庚申信仰」からきています。

 

人体の中に3匹の虫《三尸(さんし)》が潜んでいるとされ

・上尸(じょうし)
人の頭の中に潜み、首から上の病気を引き起こす。
・中尸(ちゅうし)
人の腹の中に潜み、臓器の病気を引き起こす。
・下尸(げし)
人の足の中に潜み、腰から下の病気を引き起こす。

 

この《三尸》は人が死ねば自由になれるので
人の寿命を縮めようと隙を狙っています。

 

普段は体内から出れない《三尸》庚申の日だけ
人が眠っている間だけ体内から出られます。

 

人が眠った後、天帝(閻魔大王)に人間の悪行を報告をします。
そうすると閻魔大王は人の寿命を縮めてしまうのです。

 

 

人間はそれは大変と青面金剛を祀ったり
寝ずに過ごしたそうです。

 

これを《庚申待(こうしんまち)》といい
寝ずに神仏に祈り、夜通し和歌を詠んだり
お酒を飲み、皆で集まり大騒ぎをしたそうです。

 

それが祭りとなり
《庚申待》18回繰り返すと、その記録として
庚申塔庚申天と刻まれた石碑を建てるようになり
その為、いたる所に石碑があったそうです。

 

明治時代になり《庚申信仰》は迷信だという政府に
石碑が破壊、撤去されました。

 

今も残る石碑は、明治政府による破壊から免れたものです。

 

伊勢神宮の鬼門を守る金剛證寺にも庚申塔がありました。
そこの説明に「庚申を守れば七福が生ずる」
と書いてありました。

七福とは何を表しているのか?
七福神のことなのか?調べても分からず
お寺で聞いてくれば良かったと思っています (^^;;

 

 

******庚申とは
読み方は(かのえさる)(こうしん)と読みます。

私たちは《年月日》《時間》を数字で表しますが

その昔は干支(えと)を使って表していました。
干支(えと)とは、十干十二支(じっかん・じゅうにし)ことです。

十干(じっかん)は馴染みがないかもしれませんが
干支の[干]の方で、[陰陽五行説]からきている十文字
甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸

十二支は干支の[支]の方で毎年やってくる動物
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥

上記がそれぞれ組み合わされ60通りあり
その中の一つが庚申になります。
******

 

 

最後までお読みくださりありがとうございます。
暦をもっと身近に・・・
季節の移り変わりを勉強してみませんか?
より良い穏やかな生活の為の学びです。

 

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