《庚申の日》
『こよみすと』のよしりんです♡
いつもブログにお越しいただき
ありがとうございます(^O^)
明日、5月7日は
庚申(こうしん)の日です。
金が重なって
天地が冷ややかになるので
特に注意すべき日です。
金というのは
庚申の庚(かのえ)申(さる)とも
五行説の「金」を表すからです。
五行説の「金」は『お金』とは違い
人が冷たくなる
冷酷になる日とされています。
*****
庚申の日とは平安時代に
中国の道教という宗教から
伝来した三尸説が由来で
「庚申信仰」といいます。
人体の中に3匹の虫
《三尸(さんし)》が
潜んでいるとされ
この《三尸》は
人が死ねば自由になれるので
人の寿命を縮めようと
隙を狙っています。
普段は体内から出れない《三尸》も
庚申の日は人が眠っている間だけ
体内から出られます。
人が眠った後
天帝(閻魔大王)に
人間の悪行を報告をします。
そうすると天帝は
人の寿命を縮めてしまうのです。
人間はそれは大変!と
庚申様(青面金剛)を祀ったり
寝ずに過ごしたそうです。
これを
《庚申待(こうしんまち)》といい
寝ずに神仏に祈り
夜通し和歌を詠んだり
お酒を飲み
皆で集まり大騒ぎをしたそうです。
それが祭りとなり
《庚申待》を18回繰り返すと
その記録として
庚申塔や庚申天と刻まれた
石碑を建てるようになり
その為
いたる所に石碑があったそうです。
明治時代になり
《庚申信仰》は迷信だという政府に
石碑が破壊、撤去されました。
今も残る石碑は
明治政府による
破壊から免れたものです。
そして
庚申様という神様は
神社でも祀られています。
その場合は青色金剛ではなく
日本神話にも出てくる
猿田彦という神様と同一とされます。
猿田彦を祀る神社では
庚申の日に
道開きや厄除けなどのご利益に
預かるという庚申祭をしています。
庚申塔、庚申塚と呼ばれる
石碑の多くは
「見ざる聞かざる言わざる」で有名な
”三猿”が彫られています。
庚申塔、庚申塚に彫られる
三猿の由縁には様々説があり
庚申の申(さる)が
動物の猿とつながるからと言われ
三猿は庚申様のお使いとされます。
またこの猿は
日本の神様の猿田彦と庚申様が
同一視されたことにもつながります。
最後までお読みくださり
ありがとうございます(^○^)
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